肩こり、腰痛、膝関節痛解消にお灸・鍼治療はオススメ?効果&効能まとめ

トンデケア

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肩こり腰痛は職種や生活習慣によって、まだ体に衰えを感じないはずの若年層の方でもそのしつこさに悩まされますよね。

特に、膝関節痛は一般的に高齢女性の方に多く見受けられます。

加えて、動きの激しいスポーツを経験していたり、体重が極端に重いと男女関係なく青年期から膝関節痛が発生していると思います。

今回は、肩コリや関節痛を解消するのにお灸鍼治療はどうだろうかと考えている方に、見込まれる治療期間通院回数、更にどのような効果を期待できるのかについて紹介していきたいと思います。

 

お灸とは・鍼治療とは

お灸と鍼はどちらも中国に始まった医療で、日本には6世紀ごろに伝わってきたと言われています。

日本に伝わった後は、現代までの1400年ぐらいの間に日本独自に発展してきました。

その結果、現在の鍼灸治療の道具や方法に中国と日本では多くの違いがみられます。

典型的な違いは中国鍼と日本鍼の太さや長さ、ツボの位置に見られ、お灸も中国と日本では違うようです。

 

お灸と鍼治療の効果と効能

お灸

肩こり 肩 痛み 灸

お灸で得られる効果は抽象的表現になりますが、

不足・停滞している生理的機能や血液
水分などの循環・流れを促進、活性化

することです。

皮膚を通して温熱刺激を与えることで一番に反応するのは血管の拡張です。

血管が広がると血流は盛んになり、その結果近くの臓器や組織、もっと小さく見ると細胞の活動が活発になります。

鍼 鍼治療 整体 整骨院

鍼で得られる効果はお灸とは逆で、

過剰な状態になっている生理的機能や循環・流れを抑え、鎮めることです。

鍼の先端で筋肉等の組織に微小な傷ができます。

これを修復するために血液に含まれるタンパク質や免疫細胞が集まってきます。

ごく小さい傷なのでヒト全体としては痛みや不自由を感じません。

微小な傷でも修復が行なわれている間は、全身的にどちらかというと休息モードに入って過剰な働きが抑えられます。

自然治癒力

これら二つの方法をどのツボにどの組み合わせで、どれくらいの時間刺激するかで様々な生体反応が得られ、不快な症状は回復する方向に向かいます。

今回お話する肩こりや腰痛、膝関節痛はどれも患部に筋肉の過緊張や炎症を起こした状態です。

これを抑えるために鍼治療を行ない、同時に、体が持っている修復機能(自然治癒力)を高めて回復が早まるようにお灸の施術も行ないます。

例えば肩こりでは肩周辺の筋肉が四六時中働き続けて力が入ったままの状態になっています。

ここで鍼治療を施すと、過剰な筋肉の緊張を鎮めてコリを緩和・解消に導きます。

 

お灸、鍼治療の効果が出る目安は治療期間1ヶ月、治療回数5回目から

多くの人が悩まされる国民的疾患の肩こり、腰痛、膝関節痛にはそれぞれに合わせたお灸と鍼の治療方法があって、長年にわたる実績もあります。

では、実際にどれくらいの期間と回数で緩和・解消が見込めるのでしょうか。

お灸、鍼治療は鍼灸治療院でしてもらう

お灸と鍼の治療を受けるとなると鍼灸治療院に通うことになります。

病院には内科や外科など科目がありますが、鍼灸治療院に科目はありません。

関節痛、肩こり、めまい・ふらつき、冷え性、生理痛、食欲不振などなど。

病院だと科目が異なる疾患・不調をまとめて引き受けてくれます。

ただし、鍼灸師にも得意分野、不得意分野はあります。

鍼灸師の性格や治療法など自分の心身にピッタリ相性の合う治療院を見つけるには、口コミを集めるか、鍼灸治療院をハシゴすることになると思います。

1週間に1、2回程度から減らしていく

治療に当たってくれた鍼灸師の治療方針にもよりますが、初回から1ヶ月間くらいは1週間に1、2回の受診が適当です。

鍼灸治療を受けた当日は、副交感神経が優位になり眠気や軽い脱力感を味わうことがあるので、十分な休息を取りましょう。

治療効果を感じるのは当日〜1、2日後になり、この後に次の治療を受けるのが適当です。

そうすると多くても1週間に2回が限度になります。

1ヶ月に換算すると5、6回前後でしょう。

鍼灸治療を1ヶ月受けると

お灸や鍼の刺激に体も慣れてきて、体の調子も当初とは違うと感じることができると思います。

人によっては1ヶ月では変わらないと感じる場合もありますが、2ヶ月経つ頃には多くの場合変化に気づくことができるでしょう。

そうなると受診の頻度は2週間に1回へ下げても元に戻ることはないでしょう。

不安であれば1週間に1回を維持しましょう。

鍼灸治療を受け始めて3ヶ月

治療開始から2ヶ月を過ぎると1ヶ月に2回程度の頻度にします。

3ヶ月を迎える頃には治療の効果は安定してきます。

4ヶ月目以後は1ヶ月に1回の治療でも症状の悪化は防げるでしょう。

 

肩こりにお灸、鍼治療をしてもらう

肩こり

肩こりで中心になる症状は、首や肩に感じる痛みや硬直感動かしにくさでしょう。

周辺の筋肉が長時間にわたって緊張し続けた結果、疲労物質が筋肉内に蓄積し、筋肉内の血流も低下したままの状態です。

肩周辺の筋肉の硬直や血行不良の程度だけでなく、全身に影響を及ぼす精神的ストレスや内臓の疲れも、例えば舌のコケの状態や脈の打ち方などの観察から診てくれます。

精神的ストレスがあると、一日の大半において心身が活動状態に置かれたままリラックスできません。

内臓の疲れがあると、体内の血液の分布が疲れた内臓に偏って肩など、他の部位の血液量が不足します。

肩こりに対して現代医学的では問題にしない精神的ストレスや内臓の調子もトータルで改善の方向に持っていってくれます。

治療を受けた後は肩こりだけでなく、全身にわたって緊張がほぐれた良い意味の脱力感を感じることができます!

 

腰痛にお灸、鍼治療をしてもらう

腰痛

腰痛は筋性のものと腰椎疾患の2種に大別できます。

筋性腰痛であれば肩こり同様に痛みを引き起こしている腰の筋肉と、痛さをかばうために頑張っているお尻や太ももの筋肉も両方を緩めるように治療してくれます。

肩こりだけでなく腰痛にも言えることなので、ここでも精神的ストレスの有無や内臓の働きをチェックして、腰痛に影響を及ぼしていると考えられるものは全てその場で改善を図ります!

 

膝関節痛にお灸、鍼治療をしてもらう

膝 関節 脚 痛み

高齢女性に多い変形性膝関節症は膝関節の変形によって痛みが生じるので、ほとんどの場合慢性痛になっています。

変形を元に戻すことができませんが、関節を保護している太ももの筋肉の筋力低下防止と残存筋肉の機能向上を目指してお灸・鍼治療を行なってくれます。

精神的ストレスなどに加えて、女性であればホルモンバランス等の婦人科系の機能低下も含めて観察治療してくれるはずです!

 

お灸・鍼治療は受けてみる価値ありです

肩こりや腰痛、膝関節痛の1点を解消できればそれで十分、という体をお持ちの方は多くないでしょう。

現代医学は病気を診て、人を診ないと聞いたことがありますが、東洋医学のお灸・鍼治療はその人全体を診てくれて、治したい症状と直接関係なさそうなところも改善を図ってくれます。

お灸や鍼治療は効果・効能が安定的に持続するようになるまでやや期間が必要です。

しかしながら、肩こり、腰痛、膝関節痛を含めてその人の持つ現代病的な不調を、オーダーメイドのように治療方法を組んで、改善・治療してくれます。

肩や腰、膝に太い痛み止め注射を打つ羽目になる前に、一度お灸と鍼治療を受けてみてはどうでしょうか!