お灸や鍼治療は効果がないという噂は本当?

トンデケア

肩こり 灸

肩こりや腰痛、関節痛は一旦感じ始めると、何年という長期間にわたって悩まされることになります。

そんな時、お灸鍼治療漢方薬といった東洋医学を頼ってみるという選択肢もあります。

ただ、この場合は健康保険が使えないという金銭的不安と一緒に、治療の効果があるのかないのかハッキリしないという不安も感じる方もいらっしゃると思うので、お灸や鍼治療について細かく見ていきましょう!

 

「お灸や鍼治療に効果がない」という噂

お灸や鍼治療は昔からあるけど、それらに「効果はないよ」という話も耳に入ってくることもあるでしょう。

身の回りにいる人が実際に受けてみて、そう聞かされた場合もあるでしょうし、何かしらのメディアでそういう内容の情報を得た場合がありますね。

お灸や鍼治療の効果について書かれている投稿をネット上で探してみました。

利用者側の意見

施術を受ける側の意見で否定的に見受けられるものはおおよそ、

根拠がない
効果を示すデータを信じない
何度か通ってもよくなった実感がない

にまとめられそうです。

「信じない」や「効果を実感できない」という意見です。

専門家側の意見

施術する側に否定的な意見を言う人はいませんが、評論家やライターと呼ばれる方の中にハッキリと否定する人もいます。

この時の否定理由も、やはり「理論に根拠がない」とか「治療の有無で結果に差がない」と言ったものです。

論文や資料をご自身で検討した上で主張されているとは思いますが、否定する理由は街の人と同じです。

西洋医学と東洋医学

今回はネットの投稿を見た限りですが、効果がないと発言する人のその理由は結局のところ、医学=西洋医学であって、病気は薬や手術で治すものという考え方が出来上がってしまっているのではないでしょうか。

西洋医学の基礎の自然科学は、「方法を決めれば誰が実施しても同じ結果を得られる」という前提があります。

お灸や鍼治療は、鍼灸師さんによって、また受ける患者さんによって同じ結果にならないから自然科学的でないという訳から「効果がない」と思い込む方もいるのでしょうね。

 

お灸や鍼治療の実績

鍼 鍼治療 整体 整骨院

一方でお灸や鍼治療は、日本国内でも医療スポーツ美容の各分野では広く利用されており、役目を果たしています。

医療

日本の医療はもちろん西洋医学にのっとっていますが、鍼灸治療も特定の疾患については効果があると公式に認められています。

ですので、鍼灸治療を施すことに医者が同意してくれれば、健康保険の適用疾患になり料金の自己負担額は下がります。

ガン患者が食事療法を取り入れたり、高齢者が膝関節痛を緩和させようと日常的に服用する補助食品が健康保険適用にならず、いずれも高額な料金を支払うのは治療として効果を認めていないからです。

健康保険が適用される代表的な疾患には神経痛関節リウマチ腰痛症五十肩頸肩腕症候群頚椎捻挫後遺症があります。

頸肩腕症候群:肩から腕、手に痛みやしびれ、感覚麻痺などがみられる症状
頸椎捻挫後遺症:いわゆるむち打ち

スポーツ

プロスポーツ選手はもちろんのこと、アマチュアスポーツの選手でもオリンピックや世界大会に出場するような選手は最高のパフォーマンスを発揮できるようにトレーニングと同時に体のメンテナンスにも気を配っています。

普段の練習や体のメンテナンスに医薬品に類するものを常用しているとドーピングに引っかかりかねないという理由もあるかもしれません。

そこで、主に病院にいる理学療法士だけでなく、柔道整復師鍼灸師をも専属につけて筋肉を最良の状態に維持している選手もいます。

美容

この分野は女性の関心が高い分野だと思います。

年齢を重ねると体のあちこちにシワやたるみができてきますが、これらの除去にお灸や鍼が利用されているのです!

鍼灸治療院だけでなく、美容をうたうエステサロンなどでも高額機器に混じって美容鍼を打ってくれる所があるでしょう。

タレントやモデルなどの仕事で少しでも美しく、若く見せたい人たちは美容鍼をよく利用していると思います。

アキュライフ

 

海外のお灸や鍼治療

日本国内で否定的意見もあるお灸や鍼治療ですが、現代のお灸と鍼は日本や中国だけでなく全世界の80ヵ国で実用に供されています。

鍼灸治療を取り入れる欧米の医師も稀ではないようで、日本や中国に研究や研修に訪ねてきています。

日本では、国民皆保険制度によって、誰でも診察・治療費の一部を負担するだけで医療を受けることができます。

しかし、日本のような国は少なく、海外の多くの国や地域では医療を受けようとすると、医学が東洋・西洋にかかわらず、相当な出費を強いられているはずです。

どちらの医学を選んでも出費が同程度に必要であれば、症状によってはお灸や鍼治療で薬代を減らすことができたり、副作用のリスクを減らすこともできます。

海外に限ったことではないですが、できるだけ薬に頼りたくない女性や薬を飲めない妊産婦にとっても貴重な治療方法です。

 

お灸や鍼治療を受けてみたけど効果がなかったとは?

病院

原因も治療方法も完治するかどうかも全く分からない病気にかかってしまった場合は、正しい診断と適切な治療で治してもらえるのか不安や疑問を抱えながら、担当してくれた医師の力量も知らないまま馴染みのない病院にかかることでしょう。

病院にかかった後は薬で様子見になり、治れば「あぁ良かった」で終わりますが、治らなければ、違うお医者さんの別の治療を期待して別の病院に行きますよね。

ただ、鍼灸治療院の利用経験は、病院に比べたら極端に少ないでしょうから、どんな施術なのか、症状は軽くなるのか、不安や疑問を抱えながら馴染みのない鍼灸治療院に入ることになります。

逆に、かかってみた鍼灸治療院で症状の改善を実感できなかったとき、病院のように別の所を探してまで症状を解消しようと治療院をかけ持ちすることはほとんどないでしょう。

このようなことから、「お灸と鍼治療はこんなものなんだ」と結論づけて治療を自分で完結させて結論付けているのではないでしょうか。

 

お灸や鍼治療で治したい

肩こり 肩 痛み 灸

肩こりや腰痛にとどまらず、薬では対応しにくかったり薬に頼れない冷え性むくみ生理痛などの婦人科系の不調や妊産婦期の不調にもお灸や鍼治療は対処してくれます。

もちろん、神経痛神経麻痺も対処してくれます。

料金的に頻繁には通いにくい鍼灸治療院ですが、普段から肩こりや腰痛で悩んでいるのであればそれを緩和するために鍼灸治療院をはしごして、あちこちの治療院にかかってみることをオススメします!

「二度と行かない!」という所があるかも知れませんが、「また行ってみようかな…」と思える所も出てくると思います。

また、数回通って効果を感じるようになる場合もあります。

お灸や鍼治療に副作用後遺症薬害を心配する必要はありません。

慢性的に厄介な肩こりや冷え性を長い目で軽くしていこう、という気持ちであちこちの治療院を試してみてください。

「お灸や鍼治療は効果がない」という先入観は本来治るべきであろう症状の妨げにもなりかねませんので、治療を受ける気持ちを大切にして解消していきましょう!