膝の痛み改善・緩和にサポーターはおすすめできる?メリット&デメリットとは

トンデケア

膝 関節痛 マッサージ ストレッチ

膝関節痛などの痛みを緩和改善する方法は運動療法温熱療法、または薬物療法マッサージなどの方法がいくつかあり、痛みや症状によっては効果も高いと言えます。

ですが、今回注目するのは、これら以外の療法で【自助具】を使った【補助療法】について見ていきたいと思います。

自助具としてはサポーターが膝・関節痛などにも痛みの対策としてよく使用されますし、普段の生活の中で簡単に取り入れることができ、薬局やドラッグストアなどですぐに手に入れることが出来るので便利でもあります!

ただ、もちろんではありますが、「サポーターは良い点ばかりではない」という事も頭に置いとかなければなりません。

膝関節痛の症状や状態によっては、効果もなく、悪化してしまうなんて恐れもあるのです。

それでは、サポーターが「どのような点では改善が期待できて、どのような点においては期待できない」のかを具体的に理由を考えながら膝関節痛を、どう対処するべきかについて見ていきましょう!

 

手当ての原理

昔から「手当て」という言葉があるように、痛い部分に手を当てる触る何かを当てるといったことで人は痛みの感覚を和らげてきたことから呼ばれるようになったのではないでしょうか。

膝の痛みを抱える人は、痛い時に何となく膝に手を当てることも多いかと思います。

でも、一日中膝に手を当てて生活することもできませんよね。

サポーターは圧迫や固定して支えるという事はもちろんですが、手を当てることや触れることによる痛みの緩和効果も少なからず関係していると言われています。

それでも多くの人が膝サポーターを使って痛みを和らげているのは、この「手当て」の原理に多少は基づいているからではないでしょうか。

 

【メリット】膝サポーターにより改善が期待できる点

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サポーターは痛みをやわらげてくれるものとして、楽になれるのであれば積極的に装着してみることが良いと思います。

そんなサポーターのメリットを挙げていきます!

安定性が向上

重度の変形性膝関節症等の患者さんに整形外科で処方される膝装具は、金属の支柱もついていて物理的に膝を支持することができますが、重度の方には市販の膝サポーターの強度ではそこまでの効果はなかなか難しいものがあります。

ですが、重度とまではいかなくとも、薬局ドラッグストアなどで販売されているサポーターでも、支柱が入っているタイプもあり固定ができるので圧迫機能が働くサポーターで、ぐらつきを抑えることが可能です。

ですから、膝の痛みや状態にもよりますが痛みを充分に緩和することがでるのですね。

冷え防止効果

慢性的な痛みに対しては温熱療法といった治療法があるように、膝の痛みに冷えは天敵です。

膝サポーターをすることによって、血行が良いと循環も良くなり膝が冷えにくくなると同時に痛みが緩和できるというポイントがあります。

筋肉を補う効果

膝サポーターの中にも様々な種類のサポーターがあります。

がっちりと膝を包み込むような筒状タイプもあれば、ベルトタイプでしっかり圧迫できるものや支柱の入っているサポーターなどがあります。

膝の関節を守るためには、関節への衝撃を減らすために膝周囲の筋肉がきちんと働く必要があります。

サポーターには膝周囲の筋肉の働きを補う効果があるので、その筋肉が弱っている場合、サポーターをつけることで筋肉の代わりに衝撃を吸収してくれるという役割も果たしてくれます。

 

サポーター選び目安一覧表

膝・関節の痛み別サポーター
サポーター種類
固定・圧迫力
耐久性
つけやすさ
最近痛い
(ねんざ・炎症)
激しく
痛む
固定タイプ
ベルト式
少し
痛む
固定タイプ
筒状
前から痛い
(冷え・血行不良)
保温タイプ
筒状

・冷えた患部を心地よく温める
・冬やクーラーなどの冷えた環境での使用にオススメ

 

【デメリット】膝サポーターによる改善が期待できない点

サポーターのメリットとは逆に、デメリットというか注意しておかなければならない事もあります。

膝の痛みの原因が何かによってはサポーターをしても改善が期待されない場合もある」という事です。

高齢者に多い変形性膝関節症では、膝の関節軟骨が擦り減ってしまい、太ももの骨の端と脛の骨の端、また膝のお皿の骨がゴリゴリ当たってしまっている状態にあります。

同じ病気でも、軽度から重度まで様々です。

かなりひどい状態まで疾患が進行してしまっている方では、いくら膝サポーターをつけたとしても、関節の内部には全く関係ないことになってしまうので、ちっとも痛みが改善されないかもしれません。

また、骨折靭帯損傷の後の膝の痛みを抱えている人にとっても、サポーターをしたくらいでは骨や関節の内部の状態には全く影響しないため、痛みは少しもよくならない場合もあります。

そのような場合にはサポーターを使用しただけでは、ますます病気が進行してしまうということにもなりかねませんので、早めに整形外科などの専門家に診てもらいましょう。

 

病院などで根本的な診断や治療が必要な場合も

病院

膝の痛みを改善するのにサポーターを使用することは、手当ての原理による効果、冷え防止による効果筋肉を補う効果等のありがたい効果が望めます。

痛み緩和に効果が得られるのは嬉しいことですが、肝心なのは膝の痛みの原因痛みがずっと緩和されない場合などに注意しておかなければならないということです。

膝の関節や骨にとても病的な原因がある場合に関しては、サポーターを使用するだけでは全く症状が改善されない可能性もありますので、しばらくの間サポーターを使用しても痛みに改善が見られなかったり、どんどん悪化していくようであれば、きちんと痛みの原因を突き止めて対策をとる必要があるでしょう。

根本的な治療が必要な場合も多々ありますので、サポーターに頼りっぱなしにならないように。

整形外科を受診してレントゲンMRIといった検査をして関節や骨の内部に異常がないか診断を受けることも大切です。

 

まとめ

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自助具は必ずしも使わないといけないという事はありません。

ですが、使うことで毎日の生活がスムーズになったり、楽になるという嬉しい効果もありますので一度は取り入れてみてほしいと思います。

膝の痛みが悪化して歩けなくなってしまっては生活が大変なことになりますので、自分自身の膝とよく向き合って、自分にとって最良なケアができるようになるといいですね!