
膝をはじめ、関節痛は日常動作の中で気にさわるように痛みますよね。
気にしながらも普段通りに動けるのであれば多少なり我慢もできるでしょうが、関節を動かしたくなくなるほど痛かったり、長期にわたって痛みが続いていると、痛みをなんとか消したいと思って緩和できる方法を探していまいますよね・・・
「市販薬の痛み止めを飲んでみる」「病院にかかってみる」「整骨院に行ってみる」などが候補として浮かびますが、実際は薬ばかり飲んでいられないし、病院や整骨院に頻繁に通うほどの時間も取りにくいという問題が出てくる方も多いのではないでしょうか?
最近では薬局やドラッグストアでもテーピングテープを販売しているお店が多いので、このテーピングが関節痛緩和におすすめできるのかを解説していきたいと思います!
テーピングの種類

「テーピングに種類なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、目的や用途によって使い分けることができ、より良い効果を得ることが期待されます。
逆に、種類や貼り方が違っていると効果を感じることができないこともあるので、それぞれのテープの特徴を見ていきましょう!
キネシオテープ
ドラッグストアやスポーツショップで一番よく見かける種類で、見た目が肌色タイプのものがほとんどです。
大相撲力士が肩や膝などに貼っているのを見かけるかと思います。

汗や水分に強く、シャワーを浴びたり浴槽に浸かるなどしても剥がれません。

痒みや肌荒れが出なければ、2〜3日は貼ったままにできるのでコスパは良いでしょう!
ホワイトテープ
これもドラッグストアやスポーツショップで見かけることがあると思います。

多量の汗をかくとずれてきたり、剥がれたりします。
ホワイトテープを貼っておくのは長くても1日として、数時間で剥がしてしまうのがいいでしょう。
スパイラルテープ

少々特殊なテーピングテープで市販品をあまり見かけることはありません。
キネシオテープなど伸縮性のあるテープを紐のように細く切って格子を作るように貼ります。
成績アップを狙ったスポーツ選手が使うことが多く、長時間貼っておくことのないテープです。
膝、関節痛の緩和にはキネシオテーピングをおすすめします
このように、テーピングといっても種類があります。

中でも関節痛を和らげたい時におすすめするのはキネシオテーピングです!
ちなみに、ホワイトテープは伸縮性がないため関節を固定したい時には有効で、足首・手首などの捻挫でできるだけ動かないようにしたい時にはホワイトテープを使います。
キネシオテーピングで期待できる効果

先に挙げたメリットの中でも最大の利点としては伸縮性があるということです。
テープを伸ばしながら関節周囲に貼ると、ある程度関節は動かせて不自由さがあまり感じられないと同時に、テープが縮もうとする力で関節を締めてくれます。

また、関節周辺の筋肉にも、筋肉の長さ方向に沿って貼ることで、筋肉の働きを補助してくれたりもします。
キネシオテーピングで覚えておいて欲しいこと
関節の動きを軽く抑えて、かつ周辺の筋肉の働きを補助してくれるテーピングですが、痛みそのものが分からなくなるほど関節痛が緩和されるとは期待しにくいことを覚えておいてください。

あくまでも、不自由を感じるほどには固定されず、激しい関節痛が出にくいように関節の動きを抑えてくれるというものです。
キネシオテープの効果的な貼り方
では、効果が出るキネシオテープの貼り方とはどのような方法なのでしょう?
伸縮性があるので、「伸ばしながら貼るのか、伸ばさないのか?」「ロール状になっているテープのどれくらいの長さを使えばいいのか?」など、疑問はいくつも出てくると思います。
以下に膝関節痛の症例、変形性膝関節症と腸脛靭帯炎の2例についてその効果的な貼り方をご紹介していきます!
変形性膝関節症の痛み緩和のための効果的な貼り方
変形性膝関節症は加齢にしたがって、まず太ももの筋肉が徐々に弱り、上半身の重みから膝関節を守りきれなくなって膝関節が変形し痛みも出てくるという流れになっています。
太ももの筋肉が現状より少しでも強力に働いてくれるようにテーピングで補助します。
引用:YouTube 岩﨑由純・伝説のテーピング9

これらは右膝にテーピングしている写真で、カラフルなテープを使っていますが、実際は市販されている肌色のテープで構いません。
テープの幅には種類があって、膝に貼る場合は幅5cm(50mm)のものを使用するのがおすすめです。
長さは写真にあるように膝の下、すねの部分から太ももの中央ぐらいまでの長さに、ロールになったテープから切り取ります。
貼るときは膝を90°(直角)ほど曲げた状態で、テープは 「伸ばさないように」 貼ります。
太ももから貼り始めてすねの方で貼り終わるようにします。
引用:YouTube 岩﨑由純・伝説のテーピング10

こちらの黒いテープで示されている方は、テープの使用量は少なくて簡易的です。
ただし膝のお皿を囲むように貼る必要があるため、用意したテープの長さ半分ぐらいに縦に切り込みを入れてY字に細工しなければなりません。

腸脛靭帯炎の痛み緩和のための効果的な貼り方
腸脛靭帯炎は膝関節の外側が、中の靭帯と骨が擦れあって炎症を起こし痛む関節痛です。
この場合のテープの貼り方も太もも外側の筋肉の筋力不足を補うように貼ります。
引用:YouTube 「腸脛靭帯テープ」【基本編】
写真はタイツの上から貼っていますが、実際は肌に直接貼ります。
幅5cm(50mm)のキネシオテープを自分の太ももの長さに切って、脚の付け根の方から膝に向かって伸ばさず貼っていきます。

上は股関節横で骨が触れるところから貼り始めて、膝関節外側からやや下で骨の触れるところまで貼ると良いでしょう。
最後に
ホワイトテープやスパイラルテープを使った方法もありますが、キネシオテープについても詳しく知りたいと思われたら整骨院の先生に相談するといいでしょう。

膝関節の関節痛にテーピングはおすすめかと問われたら、おすすめできる方法です!
膝関節痛以外にも足首、手首、その他いろんな関節に応用できる便利なテーピング方法ですので是非お試ししてみてくださいね!