肩こりからくる吐き気や眩暈(めまい)、頭痛の原因&治し方は?

トンデケア

肩こり 頭痛

肩こりは一度経験すると、肩こりではない以前の生活を忘れてしまうほど厄介な現代病といってもおかしくありません。

肩がこるだけでも十分に辛いですが、併せて頭痛吐き気めまいまで感じるようになると日常生活そのものにも支障が出てしまいます。

肩こりに併せて出る吐き気やめまい、頭痛は何なのか、原因治し方にどんな方法があるのか見ていきましょう!

 

肩こりと頭痛

肩こり時に現れる頭痛には大まかに2種類の頭痛があり、「片頭痛」と「緊張型頭痛」に分けられます。

この2つの頭痛は肩こりではない原因でも起こりますが、肩こりが引き金となって起こる頭痛はこの2つのどちらかがほとんどです。

この2つの頭痛の特徴的な症状を以下に挙げてみます。

片頭痛

チェック こめかみから目のあたりが心臓の拍動に合わせるようにズキンズキンと痛む
チェック 片側だけでなく両側の場合もある
チェック 体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅する
チェック 日常生活も送れないほど痛みがひどい時もある
チェック 吐き気、嘔吐、下痢などを伴う
チェック 光や音、におい、気圧と気温に敏感になる
チェック 一旦痛み出すと2〜3日続くことがある

緊張型頭痛

チェック 午後から夕方にかけて、目の疲れや倦怠感と一緒に痛み出す
チェック 後頭部から首筋を中心に頭全体が締め付けられるように痛む
チェック 吐き気や嘔吐などはない
チェック 痛みながらも日常生活を送ることはできる

2つの頭痛の特徴は異なっていて、吐き気やめまいも感じる頭痛は「片頭痛」であることが分かります。

下記からは、片頭痛に焦点を当てて原因と治し方を見ていきましょう!

 

肩こりで吐き気やめまい、頭痛を感じる原因

肩こり 頭痛

吐き気やめまいも感じる片頭痛は20〜40代女性に多くみられる頭痛で、程度がひどくなると日常生活を送るのも困難になります。

片頭痛を引き起こす原因にはさまざまな要素が挙げられています。

血管の拡張

詳しい発生メカニズムは未だに解明されていないようですが、脳・頭部の血管が拡張することで引き起こされる頭痛(+吐き気、嘔吐など)だとされています。

拡張した血管は、そのそばに三叉(さんさ)神経と呼ばれる顔面全体の知覚を脳に伝える神経があって、その三叉神経を刺激し頭痛その他の顔・頭部の違和感を引き起こします。

現代生活ならではの原因

肉体的・精神的ストレスをはじめ、急激な気圧、気温の変化や、騒音強く明滅する光人混み睡眠不足睡眠過多などなど。

現代生活ではどれも身の回りで常に経験していそうなものばかりですね。

女性ホルモン

さらに女性には気になる原因として、女性ホルモンの一つエストロゲン量の変化もあるそうです。

エストロゲン分泌量が減少する排卵時や、他に生理の数日前から月経期にかけて起きるようです。

チョコレートやピーナッツも?

チョコレートピーナッツなど特定の食品も片頭痛のきっかけになると言われているようです。

仕組みは不明だそうですが、予防のためにはおやつのメニューが制限されるかも知れませんね。

 

吐き気やめまい、頭痛の治し方

めまいは片頭痛に特徴的な症状の所で挙げた「頭の位置が変わると頭痛が増幅する」ことと関連しているものと思われます。

ここでは、片頭痛に現れる頭痛やめまい、吐き気に対して自分でできる治し方を紹介していきます。

患部を冷やす

冷水または常温の水で濡らしたタオルを患部に当てて冷やすと、拡張した血管が冷感で収縮するので、痛みの軽減に有効です!

冷たい缶・ペット飲料を当ててみるのもいいと思います。

ストレスを減らそうと思ってマッサージを受けたり、ゆっくりとした入浴は血管が拡張するので、片頭痛軽減には逆効果です。

静かな暗い場所で休む

光や音、においの刺激でも頭痛は増幅し、また頭の位置が変わるだけでも痛むので、暗くて静かな場所に移動し横になって休みましょう。

カフェインを適量摂取する

コーヒー紅茶日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮させる効果を持つので、痛みはじめの早期に適量を飲んでみましょう。

2杯、3杯と一気に飲んだり、連日多量に飲むのはまた別の頭痛を誘発することもあり逆効果です。

 

予防するには?

加えて予防という観点から、

チェック 寝だめ・寝不足を避ける。
チェック 疲労、空腹を長引かせない。
チェック 誘発食品(チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなど)を控える。

これら3点も気に留めて、なるべく偏頭痛が起きないようにしましょう。

 

吐き気やめまい、頭痛で医療機関を受診する

肩こり 頭痛

上記の対処法でもほとんど効果を感じないようであれば医療機関を受診してみてもいいでしょう。

はっきりとした別の病気の疑いがなければ、内科や、かかりつけ医療機関で相談しましょう。

その時、頭痛の記録があると症状や状態を伝えやすくなります。

光や音がうるさく感じた時や場所摂った食事飲んだ薬睡眠時間10段階で表した頭痛レベルなどをカレンダーや手帳に書き込んでおきます。

女性であれば月経周期も書き加えておくといいでしょう。

お医者さんの判断材料にもなりますし、ご自身でも自分の頭痛の原因となっている何か原因に気づくことがあるかもしれません。

 

その他の頭痛

肩こりがいつもあって、頭痛や吐き気、めまいも加わってくるなど、症状が繰り返されると、「あ、またか」とある意味慣れっこになっているかもしれません。

そうなると肩こり以外の病気を見過ごしてしまう可能性もあります。

頭痛や吐き気も、痛みの程度や現れ方、嘔吐までしてしまったような時に状況を軽く考えて病気を見過ごしてしまわないように、その他の頭痛もいくつか紹介しておきます。

後頭神経痛

頭全体やこめかみ周辺ではなく、後頭部を中心に痛みが出ている場合は後頭神経痛の可能性もあります。

症状として、次のようなものがあります。

チェック 耳から後頭部、頭頂部にかけての範囲や耳の後ろ側が痛む
チェック 痛みがないときでも違和感やしびれ感がある
チェック 痛みはチクチク、キリキリ、ズキズキと感じる

猫背や長時間のパソコン作業、肩こりを持っていると出現しやすいようです。

帯状疱疹

ヘルペスウィルスによって神経に沿って水泡ができて痛む病気です。

全身のどの神経にも出る可能性があり、頭部も例外ではありません。

この場合の痛みはピリピリとした痛みですが、水泡ができる前から痛みや違和感だけが出る場合もあるそうです。

重篤な結果をもたらす脳血管障害、髄膜炎、脳炎も。
チェック 一瞬で0から100までレベルアップする頭痛
チェック 意識もおかしい、しびれや麻痺などで今まで当たり前にできていたことが困難になる
チェック 嘔吐する

などの症状から始まります。

頭痛、吐き気、めまいがいつものレベルをはるかに超えていると思った時は注意してください。

 

まとめ

肩こりからくる吐き気やめまい、頭痛は疲労や身体的・精神的ストレスが相当量蓄積されていたり、普段なら気にならない光や音の刺激に過敏に反応したりして発生します。

過剰な音は気付きやすいですが、光が原因である場合は室内照明や自ら発光しているパソコン、スマホの画面から受ける光の影響が大きいので、画面の明るさ設定を見直してみましょう。

頭痛だけでなく吐き気、めまいまでも出てしまった時には、頭痛を感じる部分を冷やしながら静かで暗い場所へ移り横になって休みましょう。

自分でできる対処法で症状は軽くできますが、症状が軽くなって直ぐに元の環境に戻っていては、同じことを何度となく繰り返すだけです。

頭痛の記録ノートなどを作って、自分なりにまたはお医者さんと相談しながら再発がなくなるように自分の生活環境を見直しましょう!