肩こり歴も長くなっていて、こりや痛みが酷くなると肩の違和感だけでは済まなくなっている方も多いと思います。
肩こりを持つ人たちの多くに共通して現れ、また肩こりを感じ始めると早い時期から併発する頭痛について原因や解消方法などを見ていきましょう!
頭痛の種類と特徴

頭痛には代表的なものが2つあります。
「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2つです。
片頭痛
痛む位置はおおよそこめかみから目の当たりで、ズキンズキンと脈打つように痛みます。
特徴としては、体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することです。

片頭痛と言いますが両側が痛むときもありますし、光や音、匂いなど環境に対して敏感になります。
緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるように痛み、午後から夕方にかけて目の疲れや倦怠感とともに痛みだす特徴があります。
吐き気や嘔吐といった頭痛以外の症状は現れず、片頭痛ほどに生活に支障をきたすことは少ないです。

この2つの頭痛は両方を併せ持つ人もいるので、自分の頭痛はいつもどちらか一つだけとは限りません。
痛くてひどい肩こりからくる頭痛の原因
どちらの頭痛も肩こりに悩まされている方には起こりうる頭痛ですが、






こららの項目で合うもの、合わないものをチェックして、自分の頭痛がどちらの種類のものか見当をつけましょう。
片頭痛の原因
脈打つように痛んでいて吐き気なども伴っている場合は片頭痛の可能性が高く、原因は頭部周辺の血管拡張です。

片頭痛を引き起こす血管拡張の要因の一つに心身のストレスからの解放が挙げられています。
仕事のない週末に頭痛がするのはこの理由からだと考えられています。
光や音、匂いなど視覚、聴覚、臭覚を強く刺激するものも要因の一つとされていますし、女性では女性ホルモンの変動も要因の一つとされています。
緊張型頭痛の原因
一方、午後の時間から痛み出して頭全体が締め付けられるように痛んでいる場合は緊張型頭痛の可能性が高く、頭、首、肩の筋肉の持続的緊張による血管収縮が原因です。
筋肉が緊張している間は筋肉内の血管は細くなり、血流は低下します。
そうなると血流によって排出されるはずの老廃物が筋肉内に溜まってしまって、神経を刺激して頭痛となります。

原因の多くは精神的・肉体的ストレスです。
長時間、同一姿勢で行うデスクワークや立ち仕事でも手元を長時間見ているのは肉体的ストレスです。
また、筋肉の緊張ではなく、心の緊張や不安、うつ病など精神的不調や心の病が原因となる緊張型頭痛もあります。

頭部周辺の血管拡張による片頭痛、血管収縮が原因の緊張型頭痛、血管が拡張しても収縮しても、どちらにしても頭痛が発生してしまうようですね。
頭痛の解消方法
頭痛が出てしまった時にどう対処して、解消すればいいのか・・・

多くの場合、ご自身のちょっとした対策で症状を鎮めることができます!
片頭痛の解消方法

片頭痛の場合は痛みの出ている患部周辺を冷やします。
血管拡張は頭部周辺に限られていると思います。
風邪などによる全身の発熱ではないので、氷や保冷剤などを使うと冷感が強すぎるため、冷やしたドリンクや水で濡らしたタオルなど、普段であればそれほど冷たいと思わない温度でも十分患部を冷やせると思います!

「冷たさが気持ちいい」と思えるものが最適です。
加えて、光、音、匂いなどの環境刺激から遠ざかって静かな暗所で休みをとって、気分を落ち着かせます。
コーヒーや紅茶、日本茶を適量飲んで、含まれているカフェインの血管収縮作用を利用するのもいいです。

これらの方法を一つでも、3つ全てでも試してみてくだい。
緊張型頭痛の解消方法

緊張型頭痛の場合は、片頭痛の対処法とは逆で、緊張している筋肉を温めてコリをほぐします。
マッサージ(セルフでも店舗でもOK)やストレッチ、蒸しタオル、冬であればカイロなどを使うといいでしょう!

お風呂で半身浴するのもいいと思います。
また、ストレスの元が精神的なものであればなおさら気分転換が有効だと思います。

趣味に没頭する、旅行に出かける、アロマの香りを嗅ぐなどするとガラッと気分が入れ替わると思います。
セルフケアで対処する時の注意点

間違えやすいのが、患部周辺を温めるか冷やすかの選択です。
これを間違えると症状がさらに悪化します。
自分の頭痛が偏頭痛か緊張型頭痛か見当をつけて、まずは患部周辺を温めて(冷やして)見ましょう。

頭痛の種類と対処方法が正しければ、ものの数分で回復を実感できると思います。
片頭痛の場合
片頭痛の場合、「一気に鎮めたい」、「また片頭痛が起きる前から予防したい」という理由でコーヒーや紅茶、日本茶などの飲料を一度にガブ飲みしたり、連日にわたって大量摂取するのは避けましょう。

逆効果になったり、カフェインのその他の作用(利尿作用や覚醒作用)によって別の不調を来たしかねません。
緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛を鎮めるためのマッサージをグッズ等使って自分で行う場合、力加減が徐々に強くなったり、時間をかけ過ぎたりと、気付かないうちに過剰なマッサージになりがちです。

強すぎるマッサージは筋肉を傷つける可能性がありますし、長時間のマッサージでは体のだるさを逆に強めてしまうかも知れません。
まとめ
ひどい肩こりからくる頭痛は、そのほとんどが片頭痛か緊張型頭痛のどちらかに分けられ、どちらの頭痛も原因は肩こりそのものであったり、肉体的・精神的ストレスからくるもので、薬に頼る前に、ちょっとした手当を施すことで頭痛を軽くすることはできます。
片頭痛であれば患部周辺を冷やす
緊張型頭痛であれば温める
と、覚えておきましょう!

その他にも、居場所を変えて休んだり、気分転換を図ることでグッと楽になるはずです。
何事も根を詰め過ぎず、ほどほどに環境の変化を作ったりと、心身共にリフレッシュするように心がけましょう!