肩こり、痛みで病院へ行くべき症状のタイミングは?何科を受診?

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仕事や家庭に追われる生活を続けていると「いつの間にやら肩こりに悩まされる体になってしまった」という方は少なくないでしょう。

痛みで辛くても、しっかりと解消・治療する時間をわざわざ割く人は少ないようですので、肩こりの症状進行度合病院へ受診した方が良いタイミングなどを見ていきたいと思います!

 

肩こり、痛みの症状とその進行度合い

体型や生活様式、仕事・家事の内容が人によってまったく異なるので、肩こり症状の強弱や軽重はまちまちです。

また、症状の進行速度もバラバラで、数年間変化のない場合もあれば、数ヶ月で日常生活に支障が出るほどひどくなる場合もあります。

初期

多くの人に最も共通した感覚といえば、「肩にモノが載っている」、または「モノが張り付いているように重く・固まった感じがする」というものでしょう。

これが肩こりの主症状であり、初期の肩こりから進行した肩こりまで広く共通する症状です。

重い・固まったというこの共通感覚も肩こりの進行度合いによって状況は違ってきます。

ちょっと肩を回したり、一晩の睡眠で回復するうちは軽症の段階です。

長期化すると起床している間は何をしていても重い感覚が離れず、さらに進むと睡眠中も肩の固まった感覚で途中覚醒したり、眠りが浅くなる場合もあります。

中度

次によく聞く症状が頭痛です。

頭痛を感じるほどの肩こりになると進行度合いも中程度だと考えられます。

上記の肩が重い・固まった感覚も起床中はほとんどの時間で取れない状態になっていると思われます。

頭痛が起こる場所は大きく二ヶ所、主にこめかみが痛む場合後頭部が痛む場合で、どちらも筋緊張性頭痛です。

肩にある筋肉の緊張が近くて関係の深い側頭部・後頭部の筋肉にまで伝わり、緊張したそれら頭部の筋肉が神経を刺激してしまっているのです。

重度

さらに進行して重症の肩こりになると、手や腕にしびれが出てきます。

肩、首の側面や前面の筋肉にまでこりの緊張が伝わってきて、腕に伸びる神経の通り道を狭めて神経を締め付けてしまった状態です。

この状態になっていると「胸郭出口症候群」と診断されることもあります。

しびれを感じる場所は上腕(二の腕)や前腕(肘の先)、指先とまちまちで、動かせないとか感覚がなくなるほどに強いしびれではないものの、頭の片隅にいつも意識されるぐらいの強さはあります。

 

肩こりで病院に行くタイミング

上記で軽いものから、症状の進んだ重いものまで肩こりの症状を見てきました。

では、「どんな症状が出たら病院に行くか?」そのタイミングについてです。

我慢強いかどうかに関わらず、頭痛を感じ始めたら一度は病院での受診をお勧めします。

時間が取れないなどの理由で、しびれを感じるまで受診しないでいるのはタイミングとして少々遅いかなと思います。

肩こりの症状として今回紹介した肩の重い感覚、頭痛、腕のしびれ以外に、人によってはここで紹介していない別の症状も出ているかもしれません。

肩こり由来だと思っていた症状も総合すると別の疾患が原因だったと診断される可能性もなくはありませんので、不調を少しでも感じたのであれば早期発見のタイミングかもしれません。

 

受診は整形外科?

複数の診療科を備えた総合病院でなくても構いません。

最近は整形外科をメインとして開業される地域の整形外科クリニックもよく見かけますので受診されても大丈夫です。

新しいクリニック、もしくは広いクリニックであれば検査機器も豊富で筋肉の検査ができたりするかも知れませんし、地域の整形外科でも最低限レントゲン検査はできると思うので肩や首の骨格に異常があるかどうか検査、診断してもらいましょう。

ストレートネック

肩こりを辛くて解消しづらいものにしている原因の一つに、首の骨格異常があります。

最近は若年層に増えているという「ストレートネック」です。

頚椎の配列に自然な弯曲(カーブ)がなくなって、直線的に並んでしまっている状態ですが、レントゲン検査で簡単に見つけることができます。

頚椎椎間板の狭小化

もう一つ、肩こりや首、肩周辺の痛みを引き起こす一因にもなる骨格異常があります。

頚椎椎間板の狭小化」です。

背骨は首から腰まで、骨の部分の椎骨とクッションの役割を果たす椎間板が交互に並んでおり、その中で頚椎の椎間板の厚さが薄くなってしまっている状態を「頚椎椎間板の狭小化」と言います。

交通事故や高所からの転落など、特別に大きい衝撃を受けていなくても椎間板が薄くて狭くなることはあります。

全部の椎間板が薄くなるのではなくて、5番目の頚椎と6番目の頚椎の間の椎間板が狭くなる事例が最も多いようです。

少し余談ですが、X JAPANのYOSHIKIさんが首の手術を受けたのも、この5番と6番の椎間板が薄いを通り越して、ほぼなくなったような状態まで進んで手が動かせなくなったためのようです。

こちらもレントゲン検査で簡単に見つけることができます。

 

病院での治療

YOSHIKIさんの例は極端ですが、肩こりが長引く一因のストレートネックも頚椎の狭小化も、「物が掴めない」「感覚がない」など、日常生活に支障が出ない限り病院(整形外科)で治療らしい治療は行われないと思います。

全く異常が見つからなかった場合はもちろん、ストレートネックや椎間板が薄くなっていても、痛みが出た時用に痛み止めの湿布内服薬をもらう程度、あるいは併設されているリハビリ科で肩周辺の運動を勧められることもあります。

 

まとめ

肩こりは多くの人を悩ます現代病とも言えますが、臓器の機能異常などによる他の病気と違って、多くの場合ははっきりと原因が特定できるものではありません。

病院を受診しても大概は姿勢や生活を見直し、経過を観察という形が多いのも事実です。

おかしいと感じたり、診察に納得がいかなかった場合はセカンドオピニオンという方法もおすすめですので決してそのまま放置しないようにしましょうね!