痛くてひどい肩こり解消・緩和に貼り薬の塗布剤はおすすめ?種類や効果、注意点は?

トンデケア

肩こり

肩こりや腰痛など、ドラッグストアや薬局で買える貼り薬、塗り薬が効いてくれれば大助かりだと思いますよね。

今回は痛くてひどい肩こり症状の解消・緩和に対して塗布剤はおすすめできるか、またその期待度効果注意点をみていきたいと思います!

 

塗布剤の種類

処方箋でもらう塗布薬もドラッグストアで一般に売られている塗布薬も、薬効成分以外の材料の違いで呼び方と使用感が異なります。

例えばインドメタシンという薬効成分は同じでも、インドメタシンを混ぜ込んでいる材料(基剤)が変わると、呼び方と使用感が変わります。

軟膏

軟膏 塗布剤 塗り薬

基剤にはワセリンなど油脂性の材料が使われています。

チェック あまり伸びは良くなく、ベタベタとした塗り心地です。

水で洗い落としにくいのが欠点のようにも思えますが、それだけ皮膚や患部を保護する能力が高く、また皮膚刺激性も少ないのでジュクジュクした患部にも塗ることができます。

クリーム

クリーム 塗布剤 塗り薬

水と油を混ぜ合わせて乳化した基剤を使用したものがクリームです。

チェック 伸びがよくてベタつき感もありません。

薬効成分の皮膚への浸透度は高いですが、同時に皮膚刺激性もあるので傷があるような部分には適しません。

水で洗い流せますが、汗でも流れてしまいます。

ローション

ローション 塗布剤 塗り薬

基剤は水やアルコールです。

チェック これまでの中では伸びもよく、最もサラサラした使用感になります。

即効性もありますが持続時間は長くなく、物足りなさを感じてしまうかもしれません。

ローションも刺激性があって傷があるような部分には適していません。

ゲル(ジェル)

ジェル ゲル 塗布剤 塗り薬

基剤は水性のものが主です。

チェック クリームより伸びがよく、素早く乾燥するのでベタつくこともありません。

一般的にはアルコールも含まれていて、ローションと似た特徴を持っていると思われます。

 

塗布剤の特徴や使い方

商品名に付いていたりしてよく聞く塗布剤4種類の特徴は以上の通りです。

「○○軟膏」「○○クリーム」「○○ローション」というように、「○○」が同じ名前なのに何が違うの?と悩まれる方は多いでしょう。

「○○」が同じなのは基本の薬効成分が同じためです。

薬効成分以外の材料(基剤)の違いで「軟膏」や「クリーム」、「ローション」という名前の違いになっているようですね。

軟膏

軟膏は、水で流れ落ちにくく皮膚をしっかり保護し、傷口があっても刺激されません。

指先のひび割れ対策や保湿も考えると軟膏は肌に優しくベストと言えるでしょう。

反面、髪の生え際は体毛のある場所では塗りにくいでしょうし、衣服に擦れると転写されて水洗いでは取りにくい点で敬遠されがちです。

クリーム、ローション、ゲル(ジェル)

そもそも傷があるような場所には塗らないという場合、クリームやローション、ゲルの方が伸びもよく塗りやすい点で重用しそうです。

塗りやすい反面、水洗いで簡単に落ちるので夏の汗などでも患部から容易に落ちてしまうので、持続性も軟膏よりは短めなので塗る回数が増えるかもしれません。

チェック 衣服に隠れる場所か人目につく場所

チェック 衣服に隠れる場所でも衣服に付着して大丈夫か

チェック 汗をよくかく場所かそうもない場所

など、塗布場所によって使い分けることが最善でしょう。

 

痛くてひどい肩こり

肩こり 肩 痛み

痛くてひどい肩こりの解消・緩和に、このような塗布剤は有効な手段なのか、おすすめできるかを見ていきましょう!

不良姿勢もしくは長時間にわたる同一姿勢の維持では肩周りにある特定の筋肉だけが緊張を強いられて休息なく働き続けます。

「もうこれ以上は力を出して働き続けられません!」という筋肉の悲鳴が痛みとして現れます。

「痛み」とは、治療または処置を施してくださいという体からのサインです。

根本原因を治せば痛みも消えますが、それまでの応急処置として「治療してください」サインの痛みだけでも抑えたいという時が鎮痛薬の出番です。

根本原因を治すまでの間、痛みに対する応急処置という位置付けで貼付剤なり塗布剤を使いましょう!

 

塗布剤の利点と注意点

塗布剤に限らず貼付剤にしても内服薬にしても、鎮痛薬は痛みの元の発痛物質を分解・除去する効果を持つものです。

鎮痛のために塗布剤を使うことの利点注意点を挙げると次のようになるでしょう。

塗布剤の利点

チェック 貼付薬では肌が負けてしまう方にも使える。

チェック 貼付薬だと剥がれてしまう肩関節や首にも薬効成分を届けることができる。

チェック スティックタイプだと、自分の手の届きにくい背面などにも塗ることができる。

塗布剤の注意点

鎮痛薬の成分は非ステロイド性消炎鎮痛薬が現在の主流です。

インドメタシンフェルビナクなど宣伝でもよく聞く薬効成分をまとめた総称です。

これらの成分は、市販薬の成分として承認されているものの、消化性潰瘍形成作用など好ましくない作用も懸念されています。

この種の鎮痛内服薬を使用する時には薬効成分が血液に乗って全身を巡るので、特定の持病疾患を持つ方はこの副作用にも注意を払う必要があります。

全身に薬効成分が行き渡る内服薬と比べると、塗布剤や貼付剤は薬効成分が局所にだけ届くので体内摂取量は少なくて済みます。

ただ、塗布剤の特にローションタイプやゲルタイプを使うと持続時間が長続きしないために、物足りなさから人によっては何度も頻繁に塗り重ねてしまうことも想定できます。

持病を持たなければ過度に心配は要りませんが、たくさん塗った方がよく効くだろうと頻繁に塗り重ねることは控えておいた方が良いでしょう。

 

まとめ

塗布剤にも鎮痛内服薬と同様の鎮痛薬が含まれているので、痛みによっては肩こりで感じる痛みの緩和・解消にも効果が得られると思います。

薬効成分の量や種類が商品によって異なっており、ご自身に合った塗布剤が見つかるかも知れませんので一度使ってみることをオススメします!

本文中に少し書きましたが、塗布剤で痛みが治まっても根本治療をしないと消えた痛みはまた出てきます。

生活習慣や姿勢の改善などで根本治療にも目を向けることも忘れないようにしていきたいですね!