
肩で悩まされるといえば多くの人は肩こり、もしくは五十肩ではないでしょうか。
他にも脱臼癖がついていたりと肩に悩みのタネは尽きませんが、そんな肩の悩みに「サポーターは解消・緩和におすすめできるか?」この疑問について見ていきたいと思います!
肩用サポーター

病院で処方されたり販売される医療用サポーターではなく薬局やインターネット通販で手に入れることのできる「一般販売向けの肩用サポーター」について見ていきます。
ドラッグストアやスポーツショップで並んでいるサポーターのほとんどは腰や膝、ひじ、手首、足首用のサポーターで、それらは捻挫を起こしやすい関節の保護や膝の変形性関節症をサポートするための物のようです。
販売元はほとんどが製薬会社のものですが、インターネット通販ではこれら製薬会社のものに加えて、一般の企業・メーカーが販売するサポーターもあります。

製薬会社の製品一覧でも肩用サポーターはほとんど見当たらず、インターネット通販で大まかに見た限りでは一般企業が販売するサポーターが見られました。
肩用サポーターの効果

肩用サポーターに共通して一番に謳っている効果は保温効果です。
各社それぞれにサポーターの生地や製法を工夫して保温効果を高めています。
次に、サポーターと聞くと思い浮かぶ固定力ですが、肩の動きを制限しすぎると日常生活に支障が出る可能性もあるので、肩用のサポーターに関しては各社製品とも固定力・制限力はあまり強くないようです。

肩こり、五十肩などに悩まされて肩用サポーターを探し求めた時、期待できる効果は保温力と若干の固定力になりそうです。
サポーターの効果とは言いにくいかもしれませんが、フィット感や着脱方法、サポーターの色などが各社製品によって異なっているので、購入しようとして選ぶ際にはこれらのことも選択基準になりそうですね!
肩こりと五十肩に対するサポーターの効果

保温効果と若干の固定効果を期待できる肩用サポーターですが、肩こり、五十肩の症状に対して解消・緩和効果が期待できるか、おすすめできるものかを見ていきたいと思います!

この時、市販の肩用サポーターが姿勢改善に役立つかといえば、綺麗な姿勢を維持するほどの固定力は望めませんので、姿勢改善で肩こり解消を目指す場合の肩用サポーターはあまり効果が期待できないかもしれません。
冷えの場合

次のようなシーンではどうでしょう。
冬の就寝時、肩口にできる布団の隙間で肩が冷え、寝起きから肩が痛い・重だるいという症状に悩まされている。
冷房を使う季節に冷房の風で体が冷やされて肩が固まる。

このように肩が冷え、血流が下がって起こる肩こりでは肩サポーターは体温の保持を助けてくれて、肩こり症状の進行を抑えるのに一役買ってくれるものと期待できます。
長時間のデスクワーク等による肩こりも血流低下は起きていますが、これは冷えによるものではなく姿勢が悪いことによるものなので、肩用サポーターによる保温よりも入浴などでの加温の方が効果的です。
五十肩も、筋肉の伸縮力低下が元になったものであれば、肩こりの時と同様、冷えによる筋肉の強張り・硬直をサポーターが軽減してくれるものと期待できます。

筋肉の強張り・硬直が極度にならなければ五十肩の痛みも酷いものにならずに済むでしょう。
肩こりの解消・緩和方法
肩こりの原因は、姿勢の悪さと筋肉量の少なさの二つに大別されると思います。

筋肉量が少ないことによる肩こりを解消していくには軽くても運動を続けることが大事だと思います。
ただ、男性のように筋肉量に不安がなくても、姿勢不良や長時間にわたって同一姿勢をとっていれば性別に関わらず肩こりに悩まされているはずです。

不良姿勢を改善して綺麗な姿勢を癖づけ、同時に同一姿勢を長時間取り続けない生活に変えることが肩こり解消と緩和の方法といえるでしょう。
一方、例えば寝起きや1日の仕事が終盤に差しかかった頃の今、肩こりを強く感じているという時はその筋肉の中で血流が滞り、筋肉に必要な栄養素と不要な老廃物の循環が落ちています。
そんなときはコリを感じている部分を積極的に温めましょう。
そうすると血管が拡張して筋肉内の新陳代謝が上がるので固まった感じ、重だるい感じが緩和されます。

肩を揉んだりマッサージすることも、その刺激で血管が拡張するので肩こり解消と緩和の方法になります。
五十肩の解消と緩和方法
五十肩の原因も、筋肉からくるものと骨からくるものの二つに大別されると思います。

筋肉からくる五十肩は、肩を動かすために必要な筋肉の伸縮力低下が原因です。
伸縮力低下というと力が十分に発揮されないことをイメージしがちですが、力が入ったまま逆に緩んで伸びてくれない状態も含まれます。

骨からくる五十肩は肩関節を構成する肩甲骨と上腕骨のどちらか、あるいは両方にカルシウムから成る石灰が沈着してしまうことが原因です。
肩を動かした時にこの石灰が周辺の神経を刺激し激痛を伴います。

骨からくる五十肩を解消するには、病院に行って投薬等で速やかに石灰の除去を目指すことが望ましいです。
一方、筋肉からくる五十肩では、肩を動かしている途中で引っかかる感じや止まってしまう感じなので、これらの感覚を緩めるためにはまずは強張った筋肉をリラックスさせましょう。

まとめ

「どうやら肩が冷える・肩が冷やされると症状が現れる」という状況においては肩こりや五十肩の症状解消・緩和にサポーターの使用をおすすめします。
もちろんサポーターを活用することも良いですが、並行して解消方法などを用いることも改善のためのポイントだと思います。
痛く辛い肩こりや五十肩の改善を目指していきましょう!