筋力トレーニングで痛くてひどい肩こりは解消できるの?始めるタイミング

トンデケア

筋力トレーニング 筋トレ 腕立て

痛みやこりがなどの症状が取れずに進行してしまうと、凝った感じが簡単には取れなくなってきて、首や肩を少々動かしてみても重いような固まったような感覚は消えにくくなってしまいます。

さらに、頭にまで痛みが出るようであれば肩こりも放ってはおけないものとなってしまいます。

よくある解消方法として、筋力トレーニングストレッチ運動などが挙げられますが、今回は、痛みも出るほど辛くひどい肩こりを解消するのに筋力トレーニングが本当におすすめなのかどうかを見ていきたいと思います!

 

確認のために病院へ行きましょう

ここで言う、確認というのは単純な肩こり以外の病気が潜んでいないかどうかの確認です。

感じる症状をできるだけ細かく聞いてもらい、診察室で首や肩や手を動かして動作や感覚をテストしたり、他にレントゲン撮影などしてもらいましょう。

何か別の病気が見つかれば、そちらの治療をまず優先するでしょうし、何も問題が見つからないようであれば、湿布や痛み止めを処方してくれるでしょう。

この病気の有無の確認と一緒に、肩や首の骨格の異常の有無も確認してもらうと尚良いでしょう。

肩こり症状の軽い、重いは別として、単純な肩こりだとしても頚椎(けいつい・首の骨)の並びが自然な状態からずれていることも多いので、

チェック 頚椎の椎間板が通常の厚みより薄くなっていないか

チェック 頚椎の並びが正常に弯曲しているかどうか(弯曲しておらずまっすぐの状態、いわゆるストレートネックです)

少なくとも、この二点を確かめておきましょう。

 

肩こりの原因は?

肩こり

肩こりを感じる人のその原因の多くは、日中多くの時間を費やしている状態の姿勢から由来すると思われます。

仕事で何時間もパソコンに向き合っていたり、家事をしているにしても手元や自分の目の前でこなす動作が多いなど、姿勢を変えるまで短くても1時間以上は同じ姿勢を続けていると、肩こり症状は更に出やすくなってしまいます。

頭の俯きや肩が丸まる姿勢

パソコン作業でも手元作業でも、共通するのは腕や肩が前方に丸まったまま頭が俯き(うつむき)加減になったままの状態はNGとされています。

ボーリングのボールほどの重さの頭が俯いた状態から、前にゴロンと落ちないよう首の後ろ側と肩の筋肉が絶えず頭を後ろへ引っ張り続けています。

この姿勢を維持するために力が入ったままの筋肉に血行不良が起きて、疲労回復ができなくなっていることが肩こりの大きな1つの原因なのです。

また、手元作業のために手や腕を前に出し続けていて、背中の肩甲骨は左右に開いたまま・・・

肩甲骨同士の間にある筋肉が引き伸ばされたままでも血流が低下してしまいますので、腕や肩に意識しておきましょう。

椎間板&ストレートネック

先に書いた頚椎の椎間板が薄くなっていたり、自然な湾曲がなくなってストレートネックの状態であれば、首の後ろ側の筋肉の負担や疲労はさらに大きくなって、肩こり症状はさらに強く出るようになります。

首や肩をはじめ、全身すべての筋肉は力が入ったまま静止し続けていては疲労回復の機能が低下して筋肉は疲労したままの状態です。

筋肉の緊張と弛緩(力を入れたり抜いたり)が程よく繰り返されることで機能を健全に維持できるので長時間の姿勢キープは避けるようにしましょうね!

 

肩こり解消法の基本

では、肩こりを解消するにはどうすれば良いのかと言うと、症状の軽い、重いに関わらず同一姿勢を続けていて動いていなかった筋肉を動かす事がこりの解消方法の基本で、軽い肩こりであれば、その場で肩や首を少し回すだけで楽になったり解消されたりします。

程度の重い肩こりも、首と肩周辺の筋肉を動かすことで解消していくのは同じです。

ただ、「痛みが出るほどひどい(強力な)肩こり」ともなれば、解消方法はまた別のものになってきます。

 

筋力トレーニングより先に始めること

先生 医者

「強力に体を動かす(=筋力トレーニング)ことで痛くてひどい肩こりは解消できるのか?」についてですが、率直に言うと筋力トレーニングは向いていないと私は思います。

ある程度、軽度の状態であれば回復できるかもしれませんが、とても辛い状態では筋力トレーニングすることで余計に悪化させてしまう可能性が考えられるからです。

ですから、筋力トレーニングは十分にほぐれてから移行していくのが理想ではないでしょうか。

簡単にできる解消方法

では、筋力トレーニングを始める前に、日常生活では中々動かさない方向へ肩を動かしてみましょう。

チェック 左右の肩甲骨を背骨に寄せるように近づける。

チェック 息を吸って胸を張りながら、意識的に肩を下に下げる。

チェック 肩や腕をすべての方向に回したり動かす。

自宅や職場でいつでも簡単に出来ますし、5分でも集中的にこれを繰り返すだけで違ってくるはずです。

それでダメなら、運動・スポーツの出番になりますが、トレーニングのように体を作ろうとするのではなく、ただ普段使わない筋肉を動かすという意識が望ましいと思います。

軽いランニングや水泳でも効果あり

例えば軽いランニングでも、動かすのは肩ではなく脚ですが、日常動作の時より格段に活発に血液が全身(肩や首も含む)を巡り、スッキリとした感覚が得られます。

また、近所に公営のプールがあれば、是非それを利用してみてください!

水泳もランニングと同様に呼吸機能心肺機能が強くなるのと同時に、水をかくために力を使って肩を回しますのでおすすめできます。

このように、手足を大きく動かす動作だけでも肩は楽になりますよ!

 

結論:筋力トレーニングを始めるのは痛みやこりがひどくない時。

これらの事を見てきて結論から言うと、「筋力トレーニングは痛みやこりががひどくない場合におすすめ」だと言えます。

肩こりに対して行う筋力トレーニングはどちらかというと、将来肩こりになりにくい体を作るという意味合いが強いので、現に痛くてひどい肩こりを日々感じている状態で筋力トレーニングをしても肩こりの解消には直結しにくいと思います。

筋力トレーニングでは肩を動かす範囲もあまり広くない往復運動ですが、水泳のように腕を上下左右と前後、あらゆる方向に大きく動かす運動を続ける方が一気に解消とはならなくても症状を軽くしていく近道ではないでしょうか!

 

まとめ

ストレッチ

まずはひどい痛みやこりをしっかりほぐし、それから筋力トレーニングを続けていくと開始前より首肩まわりの筋力がアップし、少々のことでは肩は凝りにくい体になっているでしょう!

とにかく、筋力トレーニングを始めるタイミングとしては、痛みが出ることも減り、コリ感も最大時の半分以下ぐらいに治まってきてから始めてみることがおすすめですので、無理のないように少しづつほぐしていきましょうね!